北ひだの森とは
岐阜県の北端に位置する北飛騨エリア(飛騨市・白川村)には、有名な岳が連なる北アルプスの他にも、様々な動植物が息づく自然豊かな山や森がたくさんあります。
北飛騨の森マップ
ゆっくりと森の営みを感じながら歩くと、優しい自分を見つけることができます。
岐阜県の最北端に位置する北飛騨エリアには、心に優しい森がたくさんあります。
ここでは北飛騨エリアに点在する、自然豊かな森や山をご紹介します
北ひだの森とは
岐阜の宝ものに認定された「天生県立自然公園」と、「三湿原回廊」といわれる3つの湿原「天生湿原、池ケ原湿原、深洞湿原」も、このエリアを代表する「北ひだの森」です。
中部地方で一番広いブナ原生林が残っている地域で、それぞれの森は、生命力と豊潤さにあふれ、なにより私たちの心に沁み込む「やさしさ」を持っています。
四季ごとの彩り、森の匂い、生き物の声、老樹の幹の手触りなど、五感を研ぎ澄まして身体全体で森を感じるために、北ひだの森に出かけてみましょう。
インタープリター(森の案内人)と歩けばもっと楽しく、自然の営みの奥深さを感じることができます。
天生県立自然公園
一年の半分を雪に閉ざされる天生峠は、飛騨市河合町と大野郡白川村の境です。
泉鏡花の小説「高野聖」や東山魁夷画伯「山雲」の舞台になっています。
この峠を中心に、高山植物群、高層湿原、ブナ原生林、深淵な渓谷など雄大な自然を体感できます。
雪解け直後の6月のミズバショウに始まり、ニリンソウ、サンカヨウ、ニッコウキスゲなど、9月中旬頃まで四季折々の花々に出会えます。
10月上旬からは、ブナ、ナナカマド、カエデ、ウルシ類などが色付き、様々な色彩を見せる紅葉の美しさも、見逃せません。
季節の見どころ(春)
季節の見どころ(夏)
季節の見どころ(秋)
コース所用時間
ウォーキングポイント
カツラ門と呼ばれるカツラの巨木群にも出会えます。木平湿原、ミズバショウ群生地、北アルプスを一望できる籾糖山など魅力がいっぱいです。
また、この地区には法隆寺の釈迦三尊像をつくった「止利仏師」の伝説があり、自然と歴史ロマンを感じることができます。
ちょこっとガイド
低温のため植物などが分解されず、泥炭が蓄積されて水面よりも盛り上がった湿原のこと。主に雨水で水分が維持されているため貧栄養である。ミズゴケが主体で、氷河期の依存種など貴重な動植物が生息する場合が多い。
必要な体力の目安
所要時間(往復):群生地2.5h・カツラ門3.5h
体力度 ★★☆☆☆☆☆
【木平湿原】
所要時間(往復):4.5h
体力度 ★★★☆☆☆☆
【籾糠山】
所要時間(往復):6h
体力度 ★★★★☆☆☆
※ 50〜60代女性の標準的な体力を想定した目安です。
アクセス方法(飛騨古川町から)
JR高山本線 飛騨古川駅から車で約50分。
国道41号線野口を河合町方面へ。
河合町小無雁地区の河合橋を渡り、国道360号を道なりに、白川郷方面へ。河合橋から車で19km(約30分)です。
登山口の天生峠に駐車場、トイレがあります。
- 河合町天生地区~天生峠~白川村城山天守閣までの国道360号は、道路幅員が狭く、車長8mを越えるバス等の大型車両は通行できません。
- マイクロバス程度なら通行可能です。冬期通行止あり。
地図でみる
白川郷方面からのアクセスはこちらをご参照下さい。
森林環境整備推進協力金について
天生県立自然公園内の貴重な自然環境を保護保全し、 未来に伝えていくため、入山される皆様のご理解の下、森林環境整備推進協力金(500円)をお願いしています。
皆様からいただきました協力金は、自然公園内の環境保全対策や美化清掃、 森林監視パトロールや普及啓発等のため大切に使用させていただきます。
天生峠(飛騨市河合町天生)
【公共交通機関】
バスツアーあり(濃飛バス)
※要運行状況確認
濃飛バス予約センター
TEL 0577-32-1688 (9:00~18:00)
【施設設備】
峠駐車場にトイレ
登山道に携帯トイレ利用ブース(有料)
【注意事項】
・遊歩道から外れたり、湿原に踏み込まないようにしましょう。
・歩行中のタバコは禁止です。
・ゴミはすべて持ち帰りましょう。
・動植物(山菜・キノコを含む)の捕獲・採取はやめましょう。
・ペットの連れ込みは生態系に影響を及ぼす恐れがありますのでご遠慮ください。
・園内にはトイレがありません。
・入山前に天生峠駐車場トイレで済ませましょう。
(園内に携帯トイレ用テントブースがあります)