小雀獅子は、毎年5月3日の冨士神社の例祭で奉納されます。
「オーバコ」と呼ばれる笛と太鼓の音が響く中、現れた獅子が四方の神々に向かって静かに舞い始めます。
その踊りは勇壮活発で交互に肩車に乗るなど、獅子の精のごとく乱舞します
やがて、獅子の前に碁盤(ごばん)が持ち出されます。
この碁盤は田を象徴する物といわれています。
興味を示した獅子は見事、軽やかにその上に乗り、五穀豊じょうを願って華麗に舞い踊ります。
■ 小雀獅子の由来
小雀獅子は、安土桃山時代の天正13(1585)年、稲越地区東側の湯峰峠にあった小鷹利城落城の際、この地に身を隠した家臣たちが、冨士神社に奉納したのが始まりと伝えられています。
激しさの中にも優雅で細やかな動きがあるのが特徴で、現在は「小雀獅子保存会」(会員50人)によって受け継がれ、青年たちが高度の技術を伝承してします。
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